一般特恵関税: GSPの対象国が変更となります

2018-08-27

来年はTPP・日欧EPAが発効となり関税撤廃となりますが、
意外とニュースになっていない関税の変更があります。

2019年4月より、
中国、マレーシア、タイ、メキシコ、ブラジルの5か国はGSP対象からはずれ、
この5か国からの輸入関税は、特恵関税でなく、WTO 関税が適用される予定です。
商品によっては、関税率がアップすることになります。

メキシコ、マレーシア、タイはすでに日本と2国間協定国であり、
GSP卒業となってもEPA税率が適用されるため、影響はないでしょうが、
中国からの輸入には影響が出ると思われます。

▼特恵税率GSPとは?
一般特恵関税(Generalized System of Preferences: GSP)のことです。

世界各国の輸入関税のしくみは、1商品1税率ではありません。
・WTO協定国で取り決めた関税( MFN)
・開発途上国からの産品にのみ適用される特恵関税(GSP)

これ以外に、TPPなどのEPA関税が特例としてあります。
・特定2国(又は地域)間経済協定締結国を対象としたEPA関税

Copyright© 2004- サプライチェイン作り国際展開のプロアイズ All Rights Reserved.