【スエズ運河Update】一部船社でスエズ経由が再開・一歩前進の兆し
2023年末以降、イエメンのフーシ派による民間船舶への攻撃が相次ぎ、
スエズ運河を通過していたコンテナ船は「喜望峰経由」への迂回を余儀なくされています。
今年の初め頃には一時的に運航再開の機運が高まりかけたものの、
中東情勢の緊迫化(イラン問題やフーシ派の動向)により
再び 喜望峰への迂回を余儀なくされる状況が続いております。
ここへきて限定的ではあるものの、
スエズ運河経由へ切り替える船社が少しずつ出てまいりました。
欧州との海上輸送で重要なスエズ運河の最新情報をご報告いたします。
▼ スエズ運河の最新情勢
海事調査会社ドゥルーリー(Drewry)の発表によると、
8月31日~9月6日の1週間でスエズ運河を通航したコンテナ船は45隻となり、
過去1年間で最多の水準を記録したとのこと。
ただし、危機前(2023年以前)の週80隻程度の水準にはまだ届いていません。
現状はまだ多くの船社が「徐々に様子を見ながら」慎重な判断といった段階であり、
船社によってスエズ経由再開または喜望峰への迂回を継続といった使い分けが分かれていますが、
物流の正常化に向けた「はじめの一歩」と言えると思います。
なお、弊社のお客様の貨物を載せた本船(EU発9月下旬出港)におかれましても、
今週スエズ運河を無事通過予定との朗報が入ってきております。
▼ プロアイズの視点
東京~英国間(欧州航路)のコンテナ船は、
スエズ運河経由で「片道約60日/1ラウンド約120日」サイクルで運航されていました。
しかし、喜望峰迂回により航海日数が約2週間延びたことで、
燃料費増加や稼働効率低下により、運賃の高止まりの大きな要因にもなっていました。
コンテナ船は通常「Weekly Service(週1便)」の定時運航が基本ですが、
喜望峰経由によるタイムスケジュールの拡大によって、
他の航路にも悪影響を与え、世界中でスケジュール遅延が常態化し、
定時順守率は60%未満にまで低下していると言われています。
これに伴うコンテナボックスの偏り(インバランス)といった付帯的な問題も生じており、
今後、さらにスエズ運河経由への回帰が進むことで、
スケジュール遅延やコンテナ不足といった悪影響が徐々に解消されていくことが期待されます。
今後も国際輸送の最新動向を注視し、みなさまに有益な情報をお届けしてまいります。
ご質問・ご相談がございましたら、お気軽に貿易のコンビニ・プロアイズまでお問い合わせください。











