令和のオイルショックについて

2026-03-23

イランでの紛争拡大は「令和のオイルショック」と言われ、
ガソリンだけでなく、石油化学製品の高騰も懸念されています。

ホルムズ海峡の封鎖に伴う燃料市場の混乱により、
船会社から「緊急燃料サーチャージ」が発表されています。

▼53年前の「第1次オイルショック」を振り返ってみましょう
中東戦争を背景に原油市場が高騰して、
トイレットペーパーの買い占めや狂乱物価になったのが、1973年(昭和48年)でした。

はじめてのフルコンテナ船が東京港に入港したのが、1967年(昭和42年)でしたので、
まだコンテナ黎明期でもあり、このオイルショックで輸出入が大混乱となりました。

その時に、船会社が導入したのが、「燃料割増=BAF (Bunker Adjustment Factor)」でした。
大幅にアップした燃料費コストを海上運賃に転嫁せざるを得なくなり、
基本運賃+割増料という仕組みがこの時期から定着しました。

航空貨物も同じように、基本運賃+割増料という課金がされました。
航空業界では言い回しがちょっと違いますが、「燃料割増=FSC (Fuel Surcharge)」でした。

▼こうならないことを願っていますが・・・
今回のホルムズ海峡の封鎖がコンテナ船への影響の情報はまだ少ないようですが、
今後のスケジュール遅延や追加コストの発生が危惧されます。

UAEを中心にアフリカ航路の拠点となっている地区ですので、
その他航路に連鎖的にスケジュール遅れが起こらないことを願っています。

特に、ペルシャ湾内に直接寄港することがないアジア・欧州航路ですが、
やっとスエズ運河・紅海経由が再開されたのに、また逆戻りして喜望峰経由に迂回せざるを得ず、
間接的な影響を受けるのではないかと心配しています。

コンテナ船の運航が遅れだすと、船会社にとっては運賃収入の源となるコンテナの回転が
大幅に悪くなり、採算に大きく影響を受けます。
コロナ禍の時には、このような事態が世界的に常態化して、運賃相場が急激に上昇しました。

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