大川原化工機事件に学ぶ_書籍「冤罪の深層」のご紹介

2026-04-15

噴霧乾燥器のメーカー・大川原化工機は、
リスト規制で規定されている「殺菌できる仕様」で製造していなかったため、
このリスト規制には、該当しないと判断して、「非該当」として輸出したことが、
結果的に無許可で輸出したとのお咎めを受けました。

同社社長ら3人が警視庁公安部に逮捕され、10か月にもおよぶ長期勾留ののち、
異例の起訴取り消しとなった冤罪事件で、最終的に会社側の全面勝訴となりました。

▼ 書籍「冤罪の深層」のご紹介
NHKテレビが早い段階からこの 大川原化工機事件を取材しており、
NHKスペシャル「冤罪の深層」シリーズは大きな反響を呼びました。

この担当ディレクターがこの事件についてだけでなく、
輸出貿易管理全体がわかる書籍が発売されています。
 「冤罪の深層」 石原大史著 幻冬舎

東京大学・佐藤 亮教授の書評より:
・ この本は広く日本社会の「失敗の本質」として読まれるべき
・ 経済安全保障という言葉が悪用された
・ 事件の背景や証言を文章で読むと得るものが多い

輸出貿易管理に携わる方にとって、読み応えのある書籍だと思い、ご紹介いたします。

▼ 貿易のコンビニの視点
この書籍から、法令順守するにはどうしたらよいのかといった、
輸出管理の基本についても考えさせられる一冊です。

このリスト規制の 法令解釈だけでなく(殺菌できるのか、消毒しかできないのか)、
経済安全保障推進法に関連した輸出管理・キャッチオール規制の嫌疑をかけられたなど
輸出管理の事後調査の恐ろしさがこの書籍に多く書かれています。

経済安全保障 法(2022年5月公布) については、法令そのものは異なりますが、
外為法・キャッチオール規制に含まれている点が多く、大いに参考になると思います。

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