海上保険独特の【共同海損】という考え方

2026-10-21

カナダで座礁したコンテナ船「MSC Baltic III」の撤去作業が行われています。
座礁したのは2025年2月ですが、約半分がようやく解体・撤去されたところで、
完全撤去には来年夏までかかるようです。

■コロナ禍の最中の2021年3月にもありました
大型コンテナ船「Ever Given」がスエズ運河の中で座礁し、半年以上も運河が通行できなくなり、
通過する多くの船舶の航行を完全に妨げる結果となりました。
特に欧州・アジア間のコンテナ輸送に大きな影響を及ぼしたことは記憶に新しいところです。

■海上保険独特の「共同海損」という考え方
大型コンテナ船の場合、喫水は10メートル以上にもなります。
そのため、貨物が満載状態では自力で離礁できない場合もあり、
一般的には一部の貨物を海中に投棄して船全体を軽くすることが行われます。

これを貨物保険の専門用語で、「共同海損(General Average)を宣言する」といいます。

一部の貨物を犠牲にすることで最悪の事態を回避するなど、
船長判断で全荷主にとって最善と考えられる救助策が決められます。
これはまさに、全荷主が定められた割合で救助費用を負担する「自助・共助・公助の精神」です。

オールリスクの貨物保険には、
自分の貨物の損害だけでなく、万が一の共同海損にかかる費用も補償されています。

無保険の場合には、多額の自己負担となりますので、必ず貨物保険をかけるようにいたしましょう。

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