シンガポール港での沖待ち、長期化を懸念

2024-06-10

世界の大手コンテナ船会社がスエズ運河経由の運航停止を決め、
喜望峰経由になって半年近くが経ちます。

この影響で、コンテナ運賃の急騰も見受けられますが、
中継港のシンガポールに影響が出ているとの情報を共有させていただきます。

喜望峰周りになり航海日数が伸びたことにより、船腹が全体的に不足しているため、
その調整として中継港シンガポールに予定外に入港するコンテナ船が増加しており、
コンテナ船の沖待ちが増えてきているようです。

▼コンテナの箱の数は限られている
国際運賃は「需給バランスで決まる」とよく言われます。
さも、誰かが運賃相場を動かしているかのような印象を受けますが、
コンテナ輸送の場合は、「 コンテナの箱の回転数」なのかもしれません。

喜望峰周り+沖待ちになり航海日数が伸び るということは、
輸出と輸入のバランスが狂うだけでなく、
これが原因で、このような悪循環がおこります。
コンテナの箱の回転が悪くなる=運航収入が減る=運賃アップへ

▼日本・欧州間での運航日数を考えてみましょう
往復で100日ほどの海上輸送期間と陸上でのハンドリングに20日かかると仮定すると、
ワンラウンドで約120日程度と考えられ、年間で3回転でしょうか。

これが喜望峰経由+沖待ちなどでワンラウンドの日数が延びてきており、
コンテナの箱を年間に3回転させることができなくなってくるのではないでしょうか。

コロナの時に起こった1ヶ月以上の沖待ちと比べれば、たいしたことはありませんが、
コンテナ運賃市況への悪影響となるだけに、成り行きに注目をしたいと思います。

Copyright© 2004- サプライチェイン作り国際展開のプロアイズ All Rights Reserved.