いよいよ始まるワクチンの輸送

2021-01-29

ワクチン輸送について物流関係者の間で協議が進められていますが、
厳密な温度管理だけでなく、リードタイムを極力短くすることを目指し、
航空機の到着から搬出までの時間を30分から1時間程度にするとのこと。  

・駐機スポットを優先的に割り当てる
・上屋を含む確実な温度管理体制をする
・航空機に直接保冷車を横付けにしての引き取りができるようにする
など様々な工夫で超最短での対応が検討されているようです。

▼航空機に直接保冷車を横付けにしての引き取り
インコタームズのFAS (Free Alongside Ship)を思い出しました。

コンテナ船になる前は、在来船という貨物船での海上輸送が行われていました。
(いまでも原料などの貨物はこの方法で輸送されています)

港の水深が浅いところが多く、岸壁に接岸できないことがよくあります。
このような場合、沖に停泊した本船に小型のはしけを横づけして貨物の積み下ろしを行っています。

この場合の取引を、インコタームズ ではFAS (Free Alongside Ship) と呼んでおり、
今回検討されている航空機に直接保冷車を横付けにしての引き取りも、
まさにFASですね。

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