混乱の続く海上コンテナマーケット

2021-01-21

スペース不足と空コンテナ不足、運賃高騰など混乱の続く海上コンテナマーケットについて、

国際フレイトフォワーダーズ協会(JIFFA)が昨年11月に行った実態調査アンケート内容が物流業界誌に紹介されておりましたので、
ご参考までに共有させていただきます。 

▼アンケート対象:日本発貨物について、
 国際フレイトフォワーダーズ協会(JIFFA)会員約100社より回答

▼FCL(フルコンテナ)の新規のスポット予約に時間がかかっている:
従来から船積みしているキャリアだけでなく、5社から10社程度に追加依頼しても、
・北米向けで6~8週間後、欧州と東南アジア向けで2~4週間後が多く、
・8週間以上または受けてもらえない、1割から2割あったとのこと。

▼ブッキングができても空コンテナがなく積み残しになっている:
・北米、東南アジア向けで各3割、欧州向けで2割程度。
・積み残し解消について、3週間以上または予定が分からないも1割程度あったとのこと。

▼さらに運賃高騰も:
・運賃が倍以上に高くなっているが、北米、欧州、東南アジアともに2割など大幅に高騰している
・追加サーチャージの導入についても、欧州、東南アジア各3割、北米2割

コンテナ船のスペース不足が深刻な状況にあり、運賃の高騰でコスト増を招いている窮状を
国土交通省に訴え、支援を要請する要望書が提出されているとのことです。

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