ウィズ・コロナ時代に向けた航空貨物輸送

2020-08-03

コロナ以来、サプライチェーンと国際輸送が激変してしまいました。
特に、航空貨物輸送への影響が大きいですね。

・2月初旬から、日中間の旅客便が減便・運休
・3月中旬から、欧米・アジア向けも減便・運休

もともと航空貨物は、貨物専用便を主体に輸送されていましたが、
かなりの貨物量が旅客便を利用していました。

そのために、旅客便が減便・運休となった影響は大きく、
運賃も高騰するという荷主にとって最悪のシナリオのため、
運休した旅客便をフォワーダーが独自にチャーターするなどの緊急対策がとられてきました。

まだ高止まりかと思いますが一時期と比較して、少し運賃市況が落ち着ており、
コロナ後を見据えた大型機材の投入を計画しているキャリアー(航空会社)もあるようです。

緊急対応として行ってきたフォワーダーによる独自チャーターでなく、
本来のキャリアー(航空会社)とフォワーダーの連携での航空貨物輸送に戻るのも近いでしょう。

ウィズ・コロナ時代に向けたキャリアー(航空会社)とフォワーダーの国際輸送への対応を注視していきたい。    

▼Force Majourに注意しましょう
ドアツードア のサービスをしている一部フォワーダーでは、サービスレベルの確約ができないことを想定して
免責(Force Majour)を適用しているところもあり、この点の注意も必要でしょう。

Airport/Airport間の輸送はある程度めどがついてきていると思われますが、
輸出地と輸入地側での国内輸送がまだ困難な場所もあるようですので、空港間だけでなく、地上での物流管理も必要でしょう。

▼Force Majour とは?
輸送に起因した遅延が発生してもキャリアーが責任を負わないとする「不可抗力規定」のこと。 
一般的には、台風、地震などの天変地異などでの契約不履行があっても、不可抗力として、売主責任が免責となる条項のこと。

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