ウクライナ情勢による貨物輸送への影響

2022-03-14

連日 ウクライナ情勢についてさまざまな報道が飛び交っておりますが、
国際物流への影響について、業界情報をまとめてみました。

▼航空輸送への影響
ロシア上空を通過する航空路の利用が制限され、南回り航路に変更するなど
旅客便だけでなく、貨物便にも影響が出ています。

欧州発着の航空機が南回りになり、飛行時間が増加するため、
搭載する燃料との関係で運べる貨物量が落ちることになります。

気象条件で燃量は変動するため、日本・欧州間の旅客便、貨物便の場合、
フライト時間で3~4時間の増加、貨物量で15~25%程度減少との試算もあります。

▼海上輸送への影響
ロシア発着のブッキング引き受けの一時停止、シベリアランドブリッジも含め、
海上輸送サービスの停止が公表されています。

▼欧州域内でのトラック輸送への影響も
欧州でトラックドライバー不足が深刻化しているとの報道もあります。
東欧諸国出身のドライバーが多く、人手が大きく不足しているそうです。

特に ウクライナ出身のドライバーが帰国するなど、トラック手配が難しくなり、
燃油価格の急上昇からトラック運賃が急騰も問題ですが、
海上貨物の陸上輸送がネックとなり、サプライチェインに影響が出ることも懸念されます。

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