今年の冬場の航空輸送はタイトか?

2020-09-28

コロナで一番影響を受けているのが航空業界、
その中でも国際旅客便の影響が大きい。
最新の情報によると、約1万6000機がいまだ運航停止しているとのこと。

世界にはどれほどの航空機が飛んでいるのでしょうか。
稼働している航空機の総数は貨物用を含め、ざっくりと23,000機だそうですので、
世界の旅客機の3分の2が運航停止していることになります。

旅客輸送の深刻な落ち込みで各航空会社は多くの航空機を長期保管庫に入れており、
旅客便は、まだしばらく限定的な運航が続きそうですが、
  
航空貨物便は、コロナ禍でも意外と順調で、その需要がますます高まるとみられています。
すでに約2300機が旅客機を転用した貨物便として運航され、
これから冬にかけての航空貨物のハイシーズンに向け、増便が見込まれているようです。  

▼開発が進んでいるワクチンの輸入も
かなりの輸送スペースが必要になるとの予測があります。
・世界の人口78億人に1回ずつ投与するだけで、ジャンボ機で8000回輸送する量になるとか
・冷却ボックスで最大1500万回の配送、1万5000回のフライトが必要との予測もある 

ワクチンそのものはそんなに大きな貨物でないのに、
なぜジャンボ機で8000回輸送する量なのかと思い、調べてみると・・・

ワクチンは温度に敏感なために、このように膨大な輸送ボリュームになるようです。
さらに、輸送中の保管を超低温帯(マイナス70から80℃?)に保つ必要もあるようで、
従来の低温輸送施設の改良など輸入体制(メディカルサプライチェーン)の課題もあるようです。

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