国際サプライチェーンのグローバルネットワーク

2022-01-24

コロナ禍の国際物流マーケットを振り返ってみると、
・米国西岸での滞船は、まだ解消する気配なし
・ コンテナスペースがタイト、新規コンテナの供給量も増えてきていない
・その結果、運賃市況が高止まり

この悪循環で、2022年の見通しは非常に見えずらく、
海上、航空ともにコロナ前のレートに戻るとは考えられないという予想が主流で、

コンテナ新造船が出てくるのが、2023年後半からですので、
需給バランスが崩れた状態は、まだ2年ちかく続くのでしょうか。

▼国際サプライチェーンのグローバルネットワーク
・ポート・ツー・ポートでなく、ドア・ツー・ドアのビジネスへの変化を図り、
・国際サプライチェーンの「グローバルネットワーク」ができるようにしたい

ある日系大手フォワーダーのコメントですが、
コロナ禍の中でフォワーダーの役割も見つめ直されています。

▼ポート・ツー・ポートでなく、ドア・ツー・ドアとは?

フォワーダーは2つの顔を持っています。
・船会社・航空会社の代理として、ポート・ツー・ポートの国際輸送を行う
・荷主の代理として、輸出地と輸入地での輸送を行う
この両方をつなぎあわせることで、ドア・ツー・ドアの一貫輸送ができます。

しかし、輸出地あるいは輸入地の陸上部分でのサービスが少ないのが現実で、
いままで荷主サイドで独自の「グローバルネットワーク」作りに苦労してきただけに、
この日系大手フォワーダーのコメントに注目しましょう。

自分のことだけではなく、相手の立場で考える。
顧客に対してこういう提案をする、ではなく、顧客がどう考えているかが、先にあるべきだ。
われわれがどうなりたいかよりも、顧客がどうなりたいのか。
顧客を支えていくのが使命であり、今後もそれを追求していく。

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