国際物流の(期待できそうな)最新情報

2023-01-18

国際物流は、海上(航空)と陸上輸送の組み合わせによって一貫輸送が成り立っています。
選択肢がいっぱいある中から、輸出入者である荷主が最適な組み合わせを選びますが、
情報がありすぎて、どれを選んでよいか迷うことも多いかと思います。

国際物流に関して(期待できそうな)最新情報をピックアップしてみました。

▲情報1 国際ネットワークを強化している物流各社の動き
一部の外資系Forwaderでは、
輸出地と輸入地の国内物流も含めたエンド・ツー・エンドへのサポートを強化しています。

欧州の老舗船会社がネットワークを強化して、
海上+陸上のロジスティクスサービス提供をはじめたとのこと。

また、新たな挑戦に取り組んでいる日系Fordwaderもあります。
米大手ファンドとのパートナーシップによって
多種多様な企業とのネットワークを強化する動きができるとか。

海上輸送のみならず通関や陸送、倉庫などさまざまな物流ニーズに対応できれば、
これまでにない新たな価値を提供できるようになる、という考え方です。

旧来のForwarderではPort to Portのサービスが主体でありましたが、
エンド・ツー・エンドへのサポートにより国際宅配と同じように、
発地から到着地までのネットワークサポート(一貫物流サービス)に注目です。

▲情報2 コンテナ船の位置情報をAIで管理するシステム
コロナ禍、貨物量が増え、世界各地で航海している船舶が集中したことで、
沖待ちの日数が長くなり、通関作業や陸送用のトラック手配なども大混乱となりました。

特に、中国からの輸出が急減した影響で空コンテナが滞留、沖待ちも深刻化しており、
米欧の一部の船社では、従来のスエズ経由で急いで運んでも滞船となるのであれば、
コスト節約も兼ねて、あえて喜望峰経由の遠まわりのルートを選択しているほどです。

このようなボトルネックを解消するために、
航海してる船舶のGPS位置情報をAIで管理して、船舶の入港予定日のまえから
通関手続きができるようにするシステムの実証実験が進んでいるとか。

もともと海上輸送は天候に左右されるために、
正確にGPS情報を把握することが難しく、船舶が到着するまで手続きができませんでしたが、
AI管理で早めの段取りが可能となり、時間短縮が期待されます。

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