国際郵便料金の値上げについて

2020-11-02

越境ECを中心によく利用されている国際郵便だけに、注目すべきニュースです。  
日本郵便が 来年4月、国際郵便料金を大幅に引き上げると発表しています。

EMS (国際スピード郵便)は含まないが、
SAL便をはじめ重さが2キロまでの「小形包装物」の料金を平均で約40%引き上げるとのこと。

値上げの理由として、
万国郵便条約では到着地でのターミナル料金などの手数料を先進国側が負担してきていましたが、
先進国と発展途上国とのあいだで格差があったことを公平化するための値上げといわれています。 
先進国と後進国(米国と中国)との間の負担割合でもめていたといわれています。  

▼ターミナル料金とは?
国際郵便でも一般の航空貨物・海上輸送でも、輸送方法や物流ルートは同じですので、  
積出地と到着地の両方で発生する 空港や港(コンテナヤード)で支払うターミナルチャージのこと。

▼グレイゾーンだったターミナル料金
空港運営会社やコンテナヤード運営会社で発生する経費がターミナル料金ですが、
これの負担が売主なのか、買主なのか、よくもめるところです。

そのため、INCOTERMSでもお互いの負担を明確にするように改定がたびたび行われてきています。

INCOTERMS 2010で、
DAT(Delivered at Terminal)を新設、到着地ターミナル料が売主負担であることを明確化。

INCOTERMS 2020では、
DPU(Delivered at Place Unloaded)に名称変更。

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