水の恵みと災いについて

2020-07-06

今回の熊本での記録的な大雨、球磨川氾濫の報に心からお見舞い申し上げます。

皇太子時代から水にまつわる研究をされている天皇陛下の著書のなかに水は恵みにもなるが、
災いにもつながっていることが書かれています。
一部引用させていただきます。

■水の恵みと災いについて
「山から流れ出る水は飲み水として、あるいは農業用水として私たちに多くの恵みをもたらします。
しかし、水は特に少な過ぎたりあるいは多過ぎたりして、人々に大きなダメージを与えます。
人々がどこでも水とともに平和にゆったりと過ごせる世界を実現できるよう、
私も今後とも取り組んでいきたいと思います」
「水運史から世界の水へ」著者 徳仁親王、NHK出版刊   

 この著書には、本来のご研究テーマである「17-18世紀のテムズ川の水上交通」について、
テムズ川を利用した物資の輸送や水路の歴史など、 専門的な考察がされています。

■水上交通とは?
インコタームズの区分けに「海上・内陸水路輸送手段に適した4 Rules」というのがあります。 
現代の日本では内陸水路輸送はほとんど影を潜めて、トラック輸送に切り替わっておりますが、
テムズ川をはじめ、ライン川でも、揚子江など世界の大きな河川流域では依然として
主要輸送手段として、内陸水路輸送が利用されています。

そのために、インコタームズではこのような区分けがされているのです。  
この著書に書かれている「水上交通」を読むと、よく理解できるのではないでしょうか。

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