中国・人民元が国際通貨と貿易実務のつながり

2016-10-03

新聞報道の見出しを見て、
すでに人民元取引は自由化されており、国際決済通貨なのに
どうして?と思いませんでしたか。

IMFがSDRに人民元を採用することにしたためです。

▼SDRとは?
IMF加盟国が保有している外貨準備(特別引出権)のことで、
加盟国が通貨危機などに陥った場合、SDRと引き換えに、
ドルやユーロ、英ポンド、円の通貨と交換できる金融制度です。
ここに中国・人民元が追加されたので「国際通貨」に仲間入りしました。

▼貿易実務にも関連があります
このSDRを個人や企業が使うことはできませんが、
BL・AWBの裏に書いてある「国際運送約款」にSDRが登場します。

キャリアーは貨物をA地点からB地点に運ぶ責務はあるが、
貨物紛失や損傷の場合、責任制限(免責)が決められています。

・1梱包あたり、666.67SDR または、
・梱包kgあたり、2.00SDR
現在、1SDR=170円程度ですので、
10万円程度が免責上限ということになります。

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