ILWU北米西岸港湾労使の交渉がはじまる

2022-04-19

コロナ禍で大混乱の国際サプライチェーンについて、
上海のロックダウン さらにウクライナ問題など難問が次から次へと出てきますが、
今度は、北米西岸港労使交渉の行方にも注目が必要になりそうです。

▼第1回会合は5月12日に開催へ
今年7月1日で現行契約が失効となるため、労使交渉がスタートします。
勤務時間や賃金、労働条件以外に荷役自動化問題が大きな争点になりそうで、
交渉がスムーズに終了する可能性は“50対50”とのコメントもあり、行方が注目されます。

現在、LA/LB港の混雑状況は最悪期を脱したと言われていますが、
タコマ、バンクーバーなど他の西岸港は依然として混雑が続いており、
この面からも労使交渉の決裂でコンテナヤード封鎖などにならないことを願っています。

最近はしばらくILWU労使交渉が起因の物流停滞はありませんが、
1980年代には年中行事のようによくあり、悩みの種でした。

従来は現地在庫の積み増しや航空輸送で対応してきましたが、
今年は、コロナ禍で大混乱の国際サプライチェーン、特に航空スペースがひっ迫しており、
対応策として、輸送ルートの変更(米国東岸経由、メキシコ経由)や
輸送方法の変更(コンテナでなく在来船の活用)を検討している荷主も多いようです。

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