トランプ関税を念頭にした記事_迂回輸出について
2025-09-25
昨日のASEAN経済相会合の新聞報道をご覧になりましたでしょうか。
トランプ関税を念頭にした記事ですので、共有させていただきました。
中国企業による東南アジア経由の再輸出が激増し
「原産地」を変更しようとする迂回輸出の動きに対して、
日本とASEANはこのような「迂回輸出の経由地」として利用されないように
貿易管理強化の検討に合意との新聞報道でした。
サプライチェーンが多様化しており、「原産地」について見直してみましょう。
▼原産地とは?
・部材コストに対して加工コストの比率が60%を超える場所
・部材から製品になる過程でHS#が変化した場所
のいずれかが「原産地」として適用されます。
他国から部材を調達して再輸出する場合、
・単なる仕分け作業や箱詰めなどの包装作業
・組立・分解作業や部材のセット作業
このような軽微な作業をした場所は、原産地と認められていません。
関税率は、輸入国ごとに異なっているため、
単に、関税率がセーブできるからという理由で「迂回輸出」して
原産地を偽装することは、WTOの「原産地規則」で禁止されています。
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