米中対立の激化で国際物流に影響か?「港湾使用料」
2025-10-15
小康状態にあった中国に対するトランプ関税がまた動き出しました。
100%の追加関税とレアアース輸出規制が大きく取りざたされていますが、
国際物流に影響しそうなこちらのニュースにも注目です。
- 米国通商代表部(USTR)が4月17日に、
中国籍の船舶が米国内に寄港した際、「港湾使用料」を追加で徴収すると発表。
- 10月10日の新華社北京発のニュースによると、
米国に対抗して、中国も10月14日から米国船舶に「特別港湾使用料」の徴収を発表。
▼この港湾税(港湾使用料)施行で懸念されること
中国は、世界の船舶受注の5割も請け負っており、中国製の船を多く所有する海運各社にとって、
大きな影響が出る可能性が心配をされています。
特に、MSCやMaerskなど欧州系船社や日本船社(ONE)は、中国に建造委託した船舶が多く、
中国製船舶を米国航路から外すなどの検討をしているようです。
配船スケジュールの変更から運賃アップなどコロナ禍で大混乱になった
コンテナ輸送の再燃とならないことを願っております。
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