貿易実務手続きは「テレワーク」 が可能か?
2020-04-27
多くの企業でテレワークの導入がすすめられていますが、
書類の多い貿易実務ではどの程度 テレワーク が可能なのでしょうか?
日本独特のハンコが立ちはだかっているとも報道されていますが、
貿易実務の現場を見ていると柔軟な対応がとられ出しています。
▼税関(抽出入申請)
対応ができそうもないように感じる税関は、かなり柔軟です。
・本来申告をすべき税関で申告が難しい場合、利便の良い税関での申告ができる
・輸出入申告でハンコの押印が難しい場合にはその押印をしないでもよい
・提出書類の原本提示が難しい場合、メールなどの電磁的記録での提出ができる
▼経産省(輸出許可申請)
経産省管轄の許可申請は、郵送での申請、許可承認書を郵送で返送してくれる。
いままでは申請時に窓口に出向き、
さらに許可承認書を受け取りにまた窓口に行く必要がありましたが、
かなり柔軟な対応がされています。
▼商工会議所(原産地証明書)
商工会議所が管轄している原産地証明書も郵送での対応をしてくれますが、
認証された証明書を返送してくれるだけです。
申請時はいままでどおり窓口まで申請に行く必要があります。
申請受付だけは、出向かないといけないのはどうしてなのでしょうか。
貿易実務の現場への負担はまだまだあるようですが、
早くに収束に向かうことを願っております。
みなさまおだいじにしてください。