コンテナ輸送、需給バランスが逆転してきているか

2020-11-18

世界各地のコンテナ港での混雑がいよいよ深刻になってきています。

欧州の主要港だけでなく、米国ロサンゼルス/ロングビーチ港や  
シンガポール、上海、釜山などのアジアの中継港にも影響が拡大してきており、
海上コンテナ輸送のスケジュールが大幅に乱れてきています。

コンテナヤードの処理能力逼迫により、コンテナ不足など悪循環が起こっており、
上海で30隻、シンガポールで23隻、ロングビーチで11隻が入港待ちとの情報もあります。
しばらくは1週間程度の遅延だけでなく、 需給バランスが 逆転してくると思われます。

▼需給バランスが逆転してくるとどうなるのか?
コンテナ船の運航効率が落ちてくると、用船料が跳ね上がり、売り手市場となり、 
一部船会社が荷主に費用負担を求めている混雑割増料だけでなく、
運賃そのものがアップする傾向にあります。

今回は、コロナ禍で引き起こされた海上輸送の混乱ですが、
いままでも幾度となく、同じような状況が繰り返されてきました。

スエズ運河やパナマ運河で滞船してしまうケースが多々ありましたが、
ある意味で地域限定的でしたので、う回路などの検討余地がありました。

今回のように世界各地で起こっている滞船には手の打ちようがなく、
かつてのオイルショック当時が思い出されます。
  

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