コンテナ輸送情報

2020-12-03

物流業界誌に気になるレポートがありましたので共有いたします。

▼海上コンテナ運賃があらゆる仕向地で急上昇
・夏ころから高値傾向にあった北米向けは依然として高止まり
・アジア域内など近海航路でも同じように運賃アップが始まっている
・欧州航路の上昇も著しい

少なくとも年明けの旧正月までは、この傾向が続くとの予想が多い。

▼世界中でコンテナ船がスケジュールどおり運航できていない
中国、米国、欧州の荷動きが一気に加速しており、
・コンテナ自体が偏在して、不足が各地で起こり、
・コロナ禍でコンテナヤード側での人員不足もあり、
コンテナ船が予定どおり接岸できず、沖待ちが増えており、
その結果、スケジュール遅延
この解消には、相当の時間がかかりそうとの見方が多い。

▼需給バランスが逆転してきている
このように運航効率が落ちてくると、用船料が跳ね上がり、売り手市場となる。
つまり、運賃アップになりやすい。

すでに中国発や東南アジア発の運賃が高騰しているため、
船会社としては当然この地域に重点的なスケジュールを組みだしているようだ。

ということは、日本発の輸出だけでなく日本向けの輸入への影響も懸念される。
すでに、スペースが確保しにくい状況になりつつあるようだが、
次は、日本発着の運賃値上げの動きが加速するのだろうか。

さらに年明けからCOVIDワクチン輸送が全世界ではじまり、
少なくとも来年春先までは需給バランスが逆転することはなさそうだ。

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