日米の貿易交渉が始まりました、TAGとは?

2018-10-01

TAG(Trade Agreement on goods、物品貿易協定)という新しい言葉が出てきました。

モノの関税の引き下げや撤廃についてのみ定める協定で、
投資やサービスの自由化にも範囲が及ぶ自由貿易協定(FTA)とは別の協定との意味のようです。

TAG商品を対象にするだけで、FTAのように投資、サービス分野は含まれていないと
日本政府は説明しているようですが、今回の日米首脳の共同声明には
TAG交渉が完了後、他の貿易投資事項についても交渉を進めるという内容も含まれているとか。
結局、FTAと同じことなのでしょうか。

▼歴史は繰り返す?
TAG(物品貿易協定)という言葉を聞いて、 GATTを思い出しました。

自由貿易体制を作るための現在のWTO(世界貿易機関)ができるまでは、
GATT関税制度という協定がありました。

GATT、General Agreement on Tariffs and Trade
関税および貿易に関する一般協定

この協定は、関税についてのみを対象としていましたので、
拡大する国際貿易環境に対応するため、サービス貿易や規制緩和などまで含め、
WTO協定に受け継がれました。

▼便利な略語集が経産省のサイトにありましたので、共有しておきます。

WTO(World Trade Organization 世界貿易機関)
FTA(Free Trade Agreement 自由貿易協定)
EPA (Economic Partnership Agreement 経済連携協定)
TPP(Trans-Pacific Partnership 環太平洋パートナーシップ)
TTIP(Transatlantic Trade and Investment partnership 環大西洋貿易投資連携協定)
RCEP(Regional Comprehensive Economic Partnership (アールセップ)、東アジア地域包括的経済連携)
FTAAP(Free Trade Area of the Asia-Pacific (エフタープ)、アジア太平洋自由貿易圏)

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