COVID-19 で航空業界が 未曽有の危機

2020-04-14

▼COVID-19 で航空業界が 未曽有の危機
感染抑止のために、他国との人の行き来が規制され、
大半の国際旅客便が運航停止を余儀なくされている状況について、
読売新聞が取り上げている(4月12日付け社説)

・ ANAとJALはともに、4月の国際線のうち9割近くが欠航
・LCCのピーチ・アビエーションは当面、国際線を全便運休
・成田空港、B滑走路閉鎖 など

日本だけでも2~5月の減収は5000億円にのぼり、リーマン・ショックを超える見込みのため、
このままでは、減収=赤字、さらに経営努力だけでは乗り切れず、倒産が多発すると予測され、
政治的な支援策を講じるべきだと提言している。

▼ 旅客便だけではない・・・航空貨物輸送への影響も大きい
世界的な人の移動が滞るということは、モノの移動も滞るということで、
貨物便もすでに減便、キャンセルによる納期遅延が多発しています。

国際宅配便も同じです。
一般の旅客便 を利用してる路線が多く、いつもより遅れているようです。

EMS輸送(国際スピード郵便、SAL便)も同様です。
国際郵便物の引受け停止を4月10日(金)から対象国・地域を拡大

▼国際運賃相場は絶えず変動している
1970年代に起こった2回のオイルショックの時が思い出されます。
今回のように国際輸送の受給バランスが大きく崩れた結果、大幅な運賃値上げでした。

いつの時代でも、需給バランスで国際運賃は変動しています。
貨物の輸送需要が増えれば、運賃がアップになるのが物流業界の論理ですので、
今後の国際輸送運賃への影響がでてくるものと危惧されます。

歴史は繰り返すではありませんが、今後懸念されることとして考えるべきではないでしょうか。  

Copyright© 2004- サプライチェイン作り国際展開のプロアイズ All Rights Reserved.